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▽ザウゼリアリコシェに棲む種族▽
■獣人■
 
 獣人はミトラ地方を中心に多く住む獣の顔を持ったヒューマノイドです。非常に数が多く人間の次に多いと言われています。言語形態、生活形態は人間とほとんど変わらず、姿形が違うことを除けば、人間と変わりはありません。

(補足:大昔は人間とは違う言語を持っていたといわれており、「ミトラ訛り」は大昔に獣人が使っていた言葉の果ての姿であるという説もある)

 獣人は大きく分けて、犬系(イヌ・オオカミ・キツネなど)の顔をした「ドゥー族」、猫系(ネコ・ライオン・トラ・イリオモテヤマネコなど)の顔をした「キャテル族」、偶蹄目系(バイソン・ウシ・トナカイ・ヌーなど)の顔をした「ゴート族」の三種に分かれます。個々の特徴等は下記に記します。

獣人・ドゥー族
獣人・キャテル族
獣人・ゴート族
 
 



 

○獣人・ドゥー族○

  ドゥー族はイヌ科の顔を持った獣人です。三種の獣人の中では最も数が多く、かつ最もポピュラーな獣人です。イヌといこうとだけあって他の種族より味覚が発達しており、口には鋭利な牙もあります。手は毛むくじゃらですが、人間のそれと同じように機能します。人間より大きな爪が生えていますが、パンチなどの素手攻撃には特に修正はありません。非常に仲間意識が強く、他の獣人よりプライドが高く、リーダーシップを取りたがる傾向にあります(もちろん中には気の弱いプライドの無いような奴だっています)。尻尾が生えていますが、軽く左右に振るくらいしかできない飾り程度の物です。

  獣人・ドゥー族のキャラクターになるためには以下のCPを消費してください。

獣人ドゥー族基本セット(25cp)

ST(体力)+1(10cp)CPを消費して能力値を上下させた後で、この修正を加えます。

「鋭敏味覚/LV5」(10cp)

「牙」『突き/切り』に格闘のボーナスを加える。格闘or敏捷力で判定。(15cp)

「義務感/仲間」(−5cp)

「グルメ 」(−5cp)

 
特殊武器

『ファルシオン』

  ドゥー族の戦士が好んで使う、ミトラ地方特有の片刃の剣です。剣先に向かって緩やかな曲線を描く剣で、ドゥー族以外にも、ミトラ地方に住むものには好んで使うものが多いようです。ファルシオンは〈剣〉技能で扱うことが出来ます。
切り 振り+1 長さ1 価格500フォード 重さ1.5kg 必要体力10
切り 突き 長さ1

『シャムシール』

  ドゥー族の戦士が好んで使う、ミトラ地方特有の片刃の大剣です。剣先に向かって緩やかな曲線を画く大剣で、ドゥー族以外にも、ミトラ地方に住むものには好んで使うものが多いようです。シャムシールは〈両手剣〉技能で扱うことが出来ます。
切り 振り+3 長さ1、2 価格800フォード 重さ3kg 必要体力11
切り 突き+1 長さ2
 
 
 

 

○獣人・キャテル族○
 

  キャテル族はネコ科の顔を持った獣人です。他の種族に比べると、機敏で器用な印象を持ちます。出し入れ可能の鉤爪を持ち、突然の光量変化(ゲーム的に例えると「閃光」の魔法など)にも対応できる瞳も持っています。尻尾はドゥー族と同じようにものを掴むくらいしかできない飾りのようなものです。種的に海が苦手なのを除けば、かなり能力の高い種です。またキャテル族は他の二種と比べると、多少個人主義が目立つようです。ネコ科ゆえの性格なのでしょう(もちろん、時には友情に厚いキャテル族もいるでしょうが…)。

  獣人・キャテル族のキャラクターになるためには以下のCPを消費してください。

獣人キャテル族基本セット(20cp)

DX(敏捷力)+1(10cp)CPを消費して能力値を上下させた後で、この修正を加えます。

「猫の瞳」一瞬にして光りの状態を調節します。暗いところから急に明るいところに出たり、あるいはその逆でも、すぐに目が慣れてしまいます。10ヘクス以内で、[閃光]の魔法を受けても、生命力判定に成功すれば、なんの支障もありません。失敗しても、三秒間敏捷力に−3のペナルティを受けるだけです。それ以上離れていれば、判定の必要さえありません。(5cp)

「出し入れ可能な鉤爪」指先に通常の人間よりも硬い爪があります。これにより、素手による攻撃を行う時のみダメージに+2のボーナスが付きます。(15cp)

「海洋恐怖症/軽度」(−10cp)

 

特殊武器

『ワッツ』

  ワッツは獣人キャテル族に伝わる伝統的な武器です。ゴーントレットに金属製の大きな爪(刃渡り12cmくらい)がくっ付いているような武器です。爪は5本ついており、内側に指を入れられるようになっているため、指を動かせば爪を動かすことができます。
  ワッツは決して武器屋に出回ることはなく、ワッツを作る者(作り手はキャテル族にしかいない)から直接買わなければなりません。ワッツは基本的にキャテル族の中でしか出回りません。が、作り手が、心の底から気に入った相手であれば、多種族に流れることもあるかもしれません。ごくまれに、「ミリガンのティット族になら作ってやる」という作り手もいます。
  ワッツは〈格闘〉技能で扱うことができ、装備している腕を使って、格闘「受け」を行うことができます。〈格闘〉技能で扱いますが、技能によるボーナス(〈格闘〉技能の10分の1)をダメージにプラスすることはできません。また、自身の鉤爪によるプラス2のボーナスも含まれません。対になっているわけではない(1組ではなく1つです)ので注意してください。
刺し 突き+1 長さ 近接、1 価格650フォード 重さ4.5kg 必要体力11
切り 振り+2 長さ 1
*部分鎧のルールを取り入れた場合6、7、8番をカバー。装着した腕のみ「受動防御3」「防護点4」
特殊技能

【マンゴーシュ】(肉体/並) 技能なし値:敏捷力−5

  キャテル族の得意とするナイフを扱う技能です。主にワッツと対に装備して扱います。
  これは、ナイフを防御、攻撃に使う技能です。利手とは逆の腕に装備し、利き腕で武器を使いつつ、同時にナイフで防御、攻撃に使うことができます(利き腕とは反対の腕で攻撃を行う場合、両手利きでなければ−4の修正がかかります。防御にはこの修正はかかりません)。マンゴーシュの使い手は1ターンに一度、技能の3分の2でナイフを使って「受け」ることができます(このとき、ナイフで受けることによる−1の修正がありません)。
  この技能は、ナイフ、短剣のたぐいの武器で使用可能です。
【サンプルキャラ】アゴル=オーフェ

 




 
○獣人・ゴート族○   ゴート族は草食動物(牛、バイソン、鹿、トナカイ、ヌー、サイなど)の頭部を持った獣人です。ゴート族は他の2種と違い、男女で姿が異なります。男は他の獣人同様、人間の体(体格のことであり、そのまま人間の身体ではない)に動物の頭と尻尾が付いたような姿です。女は人間の女性に草食動物の耳と、角と、尻尾を付けたような姿です(獣人よりはミリガンに近い外見をしています)。獣人の中で、なぜゴート族だけが男女別姿なのかは分かりません。その理由は、「獣人の中で一番人間やミリガンに近いからだ」とか「種敵に不安定な所が多いからだ」などといわれていますが、未だ解決されておらず多くの学者達を悩ませています。
ゴート族の男は他の獣人に比べ、あきらかに生命力が高いのが特徴です。目の位置の関係で、他種よりも広い視界を持ち、頭には大きな角を携えています。この特徴は戦闘において、限りなく有利な者となるでしょう。しかし、そんな彼らにも弱点(?)があります。ゴート族の男は生まれつき「バーサーク」の特徴を持っているのです。もし、誤って彼らの怒りを買ってしまった者は、きっと無事ではいられないでしょう。
ゴート族の女は男とは違い、肉体的に然程優れているわけではありません。一応、角を持っているのですが、あまり鋭利ではなく、殺傷力も低い物です。顔も(角や、長い耳以外は)普通の人間と変わらないので、視界が広い訳でもありません。しかし、他種よりやや感覚が機敏な所があります。男と違い、「バーサーク」はしません。
ゴート族は男女ともに共通の特徴もあります。消化器官が大変良く発達しており、一度に七日分もの食料を食い溜めすることが出来ます(牛などが食物を反芻するように…)。尻尾が付いていますが、左右に振る程度の飾り程度の物です。ゴート族は肉も食べられますが、できる限り野菜を食べようとします。肉(特に牛やブタ)を食べると共食いをしているようで悲しくなるそうです。

  獣人・ゴート族のキャラクターになるためには以下のCPを消費してください。

獣人ゴート族(男性)基本セット(27cp)

HP(生命力)+1(10cp)CPを消費して能力値を上下させた後で、この修正を加えます。

「角」『突+2/刺し』格闘−4で命中判定(敏捷でも可)(7cp)

「広視界」(15cp)

「特殊な胃」7個の胃を持ち、一週間分の食事を補給できる。(5cp)

「しぶとさ」その名の通りしぶとく、死亡判定に+1の修正が加わります。(5cp)

「バーサーク」戦闘の際3点以上のダメージを食らった時に、知力+2(意志の強さ/弱さを加える)で判定。失敗するとバーサークする。バーサークの内容は「ベーシック」を参照。バーサークから抜け出す判定にも+2の修正が加わります。不利な特徴として5cp獲得して通常のバーサークにすることも可能です。(−10cp)

「体が大きい」身長が同体力の人間の1.2倍。体重も比例して増加する。「肥満」とは違い、増えた体重は荷重にはならない。(0cp)

「菜食主義」(−5cp)

 
獣人ゴート族(女性)基本セット(15cp)

IQ(知力)+1(10cp)CPを消費して能力値を上下させた後で、この修正を加えます。

「角」『突き+2/叩き』格闘−4で命中判定(敏捷でも可)。(5cp)

「特殊な胃」ゴート族男性と同じ(5cp)

「菜食主義」(−5cp)

 
特殊武器

『ガウ』

  ゴート族が扱う、鉄製のハンマーです。ハンマーの先にいくつかの刺の付いたもので、突き刺すことも出来ます。〈両手斧〉技能で扱うことが出来ます。ガウは「受け」に使用すると非準備状態になります。
叩き 振+6 長さ1、2 準備に2ターン。 価格250フォード 重さ7kg 必要体力12
刺し 突+2 長さ2 準備に1ターン。

『エストック』

  力の無いゴート族女性が、レイピアなどの細身の剣の次ぎに使用することが多いのがこの、エストックと呼ばれる独特の両手剣をです。
  エストックは細く、軽く、しなやかな刀身を持った両手用の武器です。その細い独特な形はレイピアなどの武器を連想させます。ゴート女性以外にも、ミトラ地方に住むもので好んで使うものもいるようです。
切り 振り 長さ1 価格600フォード 重さ2kg 必要体力9
刺し 突+3 長さ1、2

 
特殊技能

【エストック】(肉体/難)  技能なし値:両手剣−4

  エストックを扱うための技能です。荷重が「並荷」以下の時は「受け」は技能の3分の2になり、1ターンに二回「受け」を試みることが出来ます。全力防御をしていれば、攻撃されただけ何回でも「受け」ができます。
  エストック技能はミトラ地方に伝わる技能なので、ゴート族にのみ伝わっている技能なわけではありません。ですが、一番使いこなしている(使用している)のは、やはりゴート族でしょう。

 
 



 
 
*獣人の武器の補足説明
文中でも示した通り、上記の武器のうち、ファルシオン、シャムシール、エストックの三種は、獣人だけでなく、ミトラ地方に住む他種族も使う事があります。

◇他種族との交配
  獣人は他の種族(主に人間とミリガン)と交わり子供を残す事が出来ます。ミリガンはミリガン族の説明に記してある(種族データのミリガンを参照)通りなので、ミリガンとの場合は必ず獣人の子供(両親の種族と同じ)が生まれます。その他の場合、生まれてくる子供は1:1の割合で獣人かその他の種族です。普通に妊娠した場合、けっして二種の特徴を兼ね備えた子供は産まれません。獣人でも他種族(ドゥー族とキャテル族)の場合もどちらの種族(ドゥー族かキャテル族)が生まれるかは1:1の割合になります。




 
 

( 制作/監修:かぢ・MK  1999/09/05 )


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