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さいころ亭オリジナルワールド『ザウゼリアリコシェ』地理設定編
黄昏の大地 ( 担当:T381)
  

 
 

黄昏の大地周辺図
更に細かい地域ごとの設定へは、以下のリンクからどうぞ。 
 
魔法都市『タラ』 砂塵の砦
墓あばきの町『グリモア』 グリモア遺跡
港町『クロム』 魔女の森
アザン遺跡
ケルマネレース遺跡
ルスツ遺跡
渇きの森
血錆砂漠 懺悔の湖
鉄の城 幻の湖
焦熱の城 名を失った河

 
■地域情報
黄昏の大地南部に点在する市町村は、それぞれが独立したいわば小さな国家であり、この地方をまとめる大きな組織は存在しない。乾燥した気候で土地の力は弱く、働き手が働きづめに働いても食料を自給するのが精一杯。人口は緩やかに減少の一途をたどっていて、一番人口が多いベイル海の海岸沿い地域でも過疎に悩まされている。
この広大な荒れ果てた地域には、かつて超魔法文明が栄えた頃、いくつかの魔法国家が栄えていた。それらの国家群は、現存する魔法都市タラを除きすでに時の彼方へと去ったが、各地に残された遺構群は古代文明の遺産の宝庫として専門のサルベージ屋や冒険者たちに生きる糧を今も与え続けている。
全域が岩砂漠と疎林の荒涼とした大地。南東にある山脈を除いて、緩やかな丘陵地帯である。山脈の北側には多くの涸れ川の流路の終点があつまり、年に一度の雨期には大きな湖が現れる。


1,文化・文明

黄昏の大地はインフラが極度に非効率的なこともあり、文明レベルに地域ごとのばらつきが顕著である。都市部では3レベルだが、農村部(過疎地帯)では平均して2レベル程度(1〜3レベル)。一部地域(魔法都市タラの深部とか、遺跡の上に建った集落とか…)には、旧世界の遺産である6〜7レベルの遺構が現存してなおかつ稼働している場合も希ながらある。ただ、3レベル以上の技術を理解し、使いこなせる人間はほぼ皆無(物語を作る上で出現する可能性はあるが、とりあえずはいない、ということ)であるため、一度壊れたり止まったりすれば、普通、修理したり再起動したりする事は出来ない。また、オーバーレベルの遺構は、科学技術でなく、魔法技術の産物。
2,マナと魔法
魔法都市タラの中心にある大規模な魔晶石“エヴァーグリーン”が周囲の広範囲にわたってマナを吸引し続けているため、タラを中心として、ベイル海の真ん中辺りまでの長さを半径とした地域ではマナレベルは【疎】であり、普通の手段で魔法を使うには、−5もの修正がつく。ただし、エヴァーグリーンが吸収できるマナが地表面以上に存在するそれに限定されるという特性により、地下・地下空間及び地表面以下の水中のマナレベルは密に保たれている。
3,この国に住む人々
もともとこの地域に住んでいたのは、赤毛で比較的彫りの深い顔立ちをした人々だった。旧世界の魔法都市群とその周辺部に住んでいた人たちの直系の末裔である。マナの森があふれ、魔法都市タラの暴走によって黄昏の大地が死の大地と化した時に生き延びて南へ逃れた彼らの一部は、いち早くこの荒れ果てた故郷の地へ帰り、再びそこに根を下ろした。しかし時は移ろい、大陸の各地や、キュラル半島などから様々な人間が流れ込み、タラの魔法貴族達と黄昏の大地の奥地の集落をのぞいて、今やこの地方独特の形質を残した人々はほとんど残っていない。
楽天的な生き方をするミリガンや獣人たちはそもそもこんな土地には近寄らず、ここではあまり見かけない。いるとすればよっぽどの事情があるか、犯罪者か、冒険家か、そんなところである。
黄昏の大地の地下には、人間と同じくらいの数のグノメという小人が生息している。彼らはきのこやネズミ、モグラ、ミミズなどを常食に生活しています。人間にとても興味を持っていて、比較的容易に交易に応じる。手先が人間に比べて非常に小さな彼らが生み出す工芸品は、人間には真似の出来ない精緻さの逸品。また、彼らは魔法の能力が発達した種族で、特に魔化系に秀で、優れたマジックアイテムを生み出すことができる。これらは交易商人によって港町クロムに集まり、そこから大陸各地へ散っていく。
4,信仰
祖霊崇拝がもっともポピュラーな信仰。
新しく流入した者だけで作られた特殊な集落以外では、自分たちの祖先の霊と一族の守護精霊(四大精霊とは異なる)を祀り、その伝承を集落のアイデンティティとしている(そうすることによって、集落の中のまとまりを維持して外敵や天災から自分たちの生活を守っているわけだ)。その中心となるのがネクロマンサーたち。通常は徒弟制の戒律の厳しい小集団が集落に一つないし二つあり、それぞれその技術を磨き、伝えている。彼ら、彼女らは治癒系と死霊系の魔術を扱い(それ以外の魔術を拾得していることは希です)集落を脅かすものに対して先頭になって立ち向かう。
村や都市ごとのネクロマンサー集団同士は、公式な横のつながりをほとんど持たず、別個に活動しているが、自らの属する集団が保持する情報や技術を外へ持ち出すことを強く戒めている事は共通している。ネクロマンサーが故郷の集落・集団を離れることは通常はほとんどあり得ない。
5,フォードとの関係
フォードからもっとも遠い地域の一つである黄昏の大地は、フォードとの関わりをほとんど持っていない。冒険者に協賛する宿も港町クロムと墓あばきの町グリモアにあるわずかな数を除いて存在しないが、冒険王フォードの逸話は広く伝わっており、冒険者となってフォードやその他の見知らぬ土地へ行くことを夢見る子供は多い。
6,冒険者に対して
他の流れ者、ならず者と大差ない、と認識されている。ただ、この土地の都市部の人間のほとんどは流れ者やならず者と言っても過言ではないので、歓迎されることこそないが、特に目くじらたてて忌避されている訳でもない。冒険者、という単語には、ばくち打ち、程度の意味合いしか感じない、というのが正確なところ。実際、この地へ流れてくる冒険者は、大陸でなにかまずいことをやって国元にいられなくなった者や、一攫千金を夢見て非常に危険な遺跡探索に乗り出そうとする者がほとんどだろう。ただ、この地に生まれた子供たちは憧れの気持ちを抱いて自由人である彼らを見ているのである。
7,他国との国交
この地域には、正しく国と呼べるものは、実はそもそも存在しない。あえて言うなら、大きな町が都市国家と呼べなくもない統治をしているが、戦争を行える規模の正規の軍隊などは存在せず、どこかの国軍が攻め寄せれば、それぞれの町は一夜で瓦解するだろう。ただこの、一歩町を離れれば荒れ果てた大地が続くだけの死んだ貧しい大地に、貴重な兵力を送り込んでまで手に入れる価値はあまりなく、そのせいで放っておかれている、というのが正しいところと思われる。
例外としては魔法都市タラが、強固な統治体制と旧世界のオーバーテクノロジーによる防御力をもつ難攻不落の都市であるということくらいだろうが、地理的に見ても、犠牲を払ってまでタラを手に入れることにあまり意味はない。…常識的には。この都市国家は、ただただ古い因習に縛られて緩やかな滅びの道をひたすらたどっていて、基本的に黄昏の大地の外の地域のことは眼中にない。超々保守派の集団、と言えばいいかもしれれない。黄昏の大地にある他の町や村ともあまり交流を持っていないが、規模の大きい町や都市には巡察官を派遣して主従関係があることを主張している。また、食料や嗜好品など多少の物流はある模様。

 
 
■この地方特有の種族について
●グノメ(草案)
身の丈20センチほどの小人。とてつもなく頑丈で、ふつうの人間と同じだけのダメージを受け止められる程度の耐久力をもっている。そのミニチュアな体躯を考えると驚異的だ。
元々は樹海の生物だったのが、樹海の外の世界に適応したものではないかと言われている。そのためか、魔法に長けた者が多いのも特徴。とくに魔化呪文が発達していて、魔法の物品を多く作り出している。
男性は意地悪そうな目つきをしている者が多いが、女性はままごとの人形のようにかわいらしい容姿のものが多いようだ。
主に地下に集落を作り、きのこなどを栽培したり、大ミミズやネズミを養殖して生活しているらしい。
手のサイズが小さいため、細工物の制作に驚異的な手腕を発揮する。

●フェイキー(草案)
黄昏の大地に存在するネズミ状生物“フェイキー” 青い毛皮をしたネズミにしか見えないが、言語を持ち、人間以上に知能がある。
彼らは人には窺い知れない方法で互いの情報を交換し、整理することで、黄昏の大地を徘徊する多くのジンへの対処法を導き出し、それをゲッセマネに提供している。
ゲッセマネは彼らとの交流を独占し、保護する代わりに情報を受け取る。
フェイキーは種族全体でこの地方の隊商ギルドであるゲッセマネと独占契約を結んでおり、保護を受ける代わりに自らのネットワークで収集蓄積した情報を、ゲッセマネ派遣の案内人を通じて、隊商やパーティーが荒野を安全に移動するために提供している。
ゲッセマネ所属の案内人は決して安くは無いが、冒険者や隊商などのパーティーは彼らを雇うことが多い。 
この地方には多くのジンが集まっており、単独や小人数で荒野をわたることは自殺することにも等しい。
荒野の間の移動は、ある一定以上の人数と戦力が一時的に隊列を組むことで安全性を高めている。
それでも、恐ろしい確率のジンモンスターとの遭遇率は、情報を持たないパーティーを壊滅させるのに二日かからないだろう。



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